インターネットを“取り戻す”。Web3の簡単な説明

Web3

「時代はWeb3だ!」とはいうものの、肝心のWeb3がなんなのかさっぱりわからない…

一体私たちのネット環境はどう変わっていくの?

ブロックチェーン関連の話題は、見慣れない横文字が一気に現れたので混乱しますよね。

こういう時は、ひとつずつ処理していきましょう。

結論から言うと、Web3は「自由度の高いネット社会」のことです。

最近ニュースでも取り上げられるWeb3。日本政府もWeb3に向けた政策推進を行っています。

Web3の時代がまもなく到来する。…とはいったものの、そのWeb3がなんなのかわからない。

そもそもその前の1と2はどこに行ったのか。そう思う方も多いかと見受けます。

今回は、来ることはわかってても何が来るのかわからない、そんなWeb3についてのお話です。

自由を求めたインターネット、Web3

 冒頭の結論にもあった通り、Web3と言うのは要約すると「自由度の高いインターネット」のことです。

もともとWeb3は、ブロックチェーン技術をインターネットに応用できるのではないか、とう考えから作られました。

そしてそれらの考えはやがて「インターネットを取り戻す」をスローガンにネット社会の解放運動が起こりました。

これらは日本ではあまり知られてませんが、アメリカなどの海外ではそれなりの一大ムーブメントだったそうです。

この新しいインターネットが開発されたとき、過去のネットをWeb1、現在のネットをWeb2と便宜上分けました。

そして未来のネットであるこの新しいインターネットをWeb3と呼称するようになりました。

ではWeb3のスローガンである「インターネットを取り戻す」とは、一体どこから取り戻すのでしょうか。

ブロックチェーン技術を使ったインターネットが「取り戻す」未来であるWeb3なら、現代であるWeb2は「取られたインターネット」ということでしょう。

では、取られたインターネットとは一体誰のことを指すのか。それは「中央集権型」という形です。

搾取され搾取する情報社会、Web2

前項のとおり私たちは今、Web2の時代を生きています。

この世界のインターネットはブラウザでの調べ物はGoogle、動画ならYouTube、買い物ならAmazonといったお決まりのコンテンツがあると思います。

そしてそれらは、私たちの検索したワードから推測し、その人に合うコンテンツやサービスを効率よくお勧めしていきます。

これはより良いサービスの提供にはとても効率の良いことですが、同時にその企業に個人情報が吸い上げられているということでもあります。

もちろん企業がそれらを悪用することはありませんが、多くの情報を独占できるというのは起業戦争の中ではかなり有利なのです。

トランプのババ抜きで相手だけどこにジョーカーがあるかがわかっていたら勝てないですよね。

このように、今の社会では多くの情報を持つ企業のワンサイドゲームになっているのが現状です。

便利である一方で情報が権力のある中央へ集約していく社会を「中央集権型社会」といいます。

いまのWeb2はこの中央集権型のインターネットと言える、ということです。

ブロックチェーン技術を使って情報と権力を分散させることで、この中央集権型の社会から脱却を目指す動きがWeb3です。

余談:閲覧を主とした情報社会、Web1

ちなみにですが、このWeb2の前進であるWeb1はインターネットが普及し始めた頃からSNSが大きく台頭するまでの時期のことを指します。

当時のインターネットは、ネットワーク内の情報の海から欲しい情報を探し出し、閲覧するだけのものでした。

やがて掲示板をはじめ、ひとつのWebページにコメントを書き込むことで、ノート筆談のように会話ができるようになりました。

そこから発展していき、SNSのようなひとつのプラットフォームに複数人を集め、その中で情報交換ができるような社会になっていきます。

このWeb1での台頭である「SNSの普及」によって、Web2は始まりを迎えました。

Web3の目指す世界

Web3の目指す世界は、中央集権からの脱却というコンセプトにならい、自由なインターネットを目指しています。

分散型自律組織「DAO」

組織は階級役職でピラミッド構造のヒエラルキー的な組織ではなく、クライアントをリーダーとしたプロジェクトごとに編成される横並びの組織になります。

今までの組織のように、クライアントが会社という既存のチームにプロジェクトを依頼したりするのではなく、プロジェクトを提示して参加者を集います。

この個人が集められたチームは、プロジェクトが終われば解散となり、新しいプロジェクトが立ち上がればその都度また新しいチームを募集し編成します。

このような組織を分散型自律組織「DAO」といいます。

分散型金融「Defi」

ブロックチェーン技術を金融サービスに利用したものが分散型金融「Defi」です。

この金融サービスにはブロックチェーン技術を使用した通貨、いわゆる暗号通貨/仮想通貨が使われます。

円やドルなどの国際通貨は使うことができません。

Defiでは、現実での金融機関のシステムをプログラム化することで全自動化させ、ブロックチェーン技術で公正で透明な取引ができるようになっています。

主な役割としては、仮想通貨の両替やステーキングなどの仮想通貨の金融サービスが行えるのが特徴です。

仮想空間「メタバース」

仮想空間「メタバース」もまた、Web3をエンターテイメントとして昇華したものであると言えます。

メタバースはオンラインゲームのような空間であるものの、目的や得られるものが決まっておらず、個人で開拓していくコミュニティスペースです。

例えばFF14でいえば、クエストをこなし、ワールドを駆け巡り、強い装備を作り、交流をしますよね。

メタバースではクエストもワールドもアイテムも、あなたが作ることができ、誰かの作ったワールドで遊ぶこともできます。

分身であるアバターのファッションを楽しむモールに行ったり、友達とアスレチックやホラーワールドに行って遊ぶことができます。

VRゴーグルをつければよりメタバースの世界に没入できることでしょう。

有名なPCのソフトウェアである「VR chat」の他、最近ではスマホのアプリでもメタバースが普及しています。

アメリカだと「ROBLOX」、韓国では「ZEPET」が流行っており、どちらも日本向けにもアプリが開発されています。

また、VRchat風の純国産アプリ「cluster」も今後の発展が期待されています。

自由の代償は「責任」

Web3の世界は、中央集権の支配からの脱却を目的として展開しています。

それは支配からの解放、自由であるとともに全ての管理を個人で行わなければいけない世界でもあります。

Googleやamazonであれば「パスワードをお忘れの場合」ページから、あなたの情報として控えてあるパスワードを教えてもらえます。

ですがWeb3では、あなたのパスワードを知っているのは本当の意味であなただけです。

誰かが知っていることはまずありません。

ある意味インターネットの世界に「あなた」という個人が確立されるということではありますが、同時に「あなた」に何かがあった時、補償してくれる人は誰もいないということです。

推測される未来:選べるネット社会

ここからはあくまで個人的な予想です。

おそらく今後のインターネットは、このWeb3の世界観が主軸になっていくでしょう。

ですが「完全自己管理」という形に馴れない人はどうしても現れると思います。

GAFAMから逃れるための世界ですが、そこは自由な世界であるが故にGAFAMも入り込むことができます。

つまり「分散型自律社会」のなかで「中央集権的組織」を作ることは可能なのです。

完全に自己管理が行えるか不安な人は、中央集権組織のサポートを受けることで快適にWeb3を迎えることができます。

端的に言えば、今までのネット社会と新しいネット社会、どちらの社会で生きていくかを選べるということです。

こう予想している自分としては、新しいネット社会だといっても、そう身構えることもないかなと思っています。

帰れる場所があるのなら、取り合えずやってみてダメだったらすぐ戻ってくればいい。そう思います。

完全に自由で個人が確立された、良いも悪いもダイレクトにあなたを評価してくれる世界。

あなたを保護し、あなたの創作やマインドを保護し、あなたという個人を不明瞭にしてくれる世界。

どちらも選ぶことができます。あなたはどちらを選びますか。

ということで、今回はここまで。

最後まで閲覧いただき、ありがとうございます。

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